甘い匂いに誘われたあたしはカブトムシ♪

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いつもの帰り道、深夜、木の生い茂る上り坂を自転車を押して歩いていました。
ふと足元を見ると、結構立派なオスと雌のカブトムシがのろのろと道を歩いていました。いつも帰るときに見るのは、たぶんこうして歩いている途中に車に轢かれたであろう、見るも無残なカブトムシばかりだったので、結構感動して、“おー、でっかいね~。これは日記に載せるか?”なんて思いながら、携帯電話を取り出し、写真を撮ろうと思い暗がりの中、悪戦苦闘をしていると
“がしっっ!!”と。
“ん?”と思い、足元を見ると、私のジーンズのふくらはぎの辺りに、がっつりメスのカブトムシがしがみ付いているではないですか!!
う゛わぁぁあ゛~~~~あ!
冷静を装うもプチパニック状態。怖くて素手では取れないあたしは、手に持った携帯電話でがしがしカブトムシを落とそうとするも、まったく役に立たず。たぶん、小さな声でなにやら言っておったと思うんですが、しったら、坂の上から見知らぬ人が歩いてくるので、もはや何か言葉を発する事さえ封じられ、更に混乱。
うぅう~~~~(涙)助けて。。。
と思いつつ、どんなに掃おうとしてもがっしり掴んだ6本の足は離れず。
観念して、とりあえず家に帰ってジーンズを脱いでから、その上で掃おう、という案に落ち着き、急いでチャリに乗り、なんか座って潰したりしたら嫌だなと思い、立ち漕ぎで家まで猛ダッーシュ!
ちょっと急いでスピードで振り落とそうと思ってみたりするも、まったく役に立たず、っていうか、どんどん上に上がってきてるし~~~!!!お、お腹ん中とか入ってきたらどうしようぅ゛ぅ。。
帰宅した頃には、もはやわたしの目の届く所には奴はおらず。たまたま亀田戦を見る為に起きていた母に事の次第を訴え、足の付け根辺りまで来ていた奴をどうにか捕獲して、外に帰しました。。。。
わたしは、というと、汗だくでした。。。夏は、まだ終わらないようです。。。。

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