王様は裸だ。
でも、王様は自分が裸である事に気が付かない。
だから王様は、今日も我が物顔でお付きの者を携えてのっしのっしと練り歩く。町人たちは王様が裸である事を言わない。それは、怖いからではなく、言っても王様はそれを認めないから。
家来たちも、王様が裸であることを言わない。なぜなら、きっと王様はその事実に耐えられないし、そしてなにより王様が可哀想だから。。。
だから、王様が王様でいられるように、毎日王様に支える。
可哀想な王様。一人ぼっちの王様。
王様は裸じゃないか。そう言ってあげたいけれど、王様には聞こえない。
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