魚のおじいちゃん

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今日、久しぶりに“魚のおじいちゃん”が店に現れた。魚のおじいちゃん、という名前は私が勝手に付けたもの。魚のおじいちゃん、は、1年程前から、たまに昼間にふらっと現れるようになった。声が結構くぐもっていて、若干ドモリがあるので、半分以上は何を言っているのか分からない。最初、昼間に来てラーメンとかを食べて帰って行くので、ただのお散歩の途中なんだと思っていた。
ところが、ある日‘魚の話’を始めた。‘魚の話’は要約すると、鎌倉とかにいる魚、を、ギリシャだか地中海だか、ともかくどっかの外国の方に移植して、向こうで売ると良いのだそうだ。なぜなら、向こうでは魚が年中取れない、だか、食べないだか、そんな理由で。(でも、一つ疑問。果たしてそんな外国で、日本にいる魚が育つの?)で、そのおじいちゃんはその為に色々な活動をしていて、その魚の、活動のチームのようなものがあるらしい。
その後、あるときは車の運転ができるかと聞かれ、車を運転して海岸線沿いの調査をしたいから日給一万でやらないかと言われたり、又ある時は、そのチームとやらに入ってくれと言われたり。
かなり、かなりなお人なのだ。ある時、いつもみたいに話が聞き取れないからって、愛想良くニコニコしてちゃ駄目だ、と思って、そのチームとやらに入ることは今後もたぶん無いし、他にもっとしっかりした専門の人を探した方が良いと思う、ということを言ったら、ボーゼンとした顔をして空を見つめながら、困ったなぁを連発していた事もあった。
私の位置がそんなに重要なチームってなんだ?!っていうか、これを言っちゃあ見も蓋もないが、そのチームって実在するのか?
ご老人特有の、例の、か?とか思った事もあるんだけど、選挙の話とか、社会の話とかをすると結構しっかりしていて、なかなか判断がつきにくい。
そんな魚のおじいちゃん、今日も今日とて不思議な事を言っていた。肩書きのある人が来たら、あの人は大丈夫だと伝えてくれとかなんとか。。。詰まり、魚の件で、肩書きのある人に手伝ってもらうから、という事なんだろうか。。。んーーー。
とりあえず、微妙に笑いつついたら、お散歩の続きに行くと言って帰って行った。
でも、外は台風のせいで、かなりの大雨と強風だったし、なんだか、もうほんとに魚より自分を心配してください、と言いたくなった。あなたの軽さだと、きっと確実に飛ばされますよ。おじいさん!!!

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