コーヒーもお茶も無いからお湯で幸せ。

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三木聡監督の“亀は意外と速く泳ぐ”を見てきました。
のんびりとしたテンポで、なぜかスパイになった主婦、スズメの毎日は進んで行きます。スパイになったと言っても、特別な事はありません。
でも、スパイになったのだから少しだけ自分のゆるゆるとした、何も無い毎日に自信を持って、目立たない才能をいかんなく発揮します。目立たないことは才能なのです!
毎日は、ナゾと、ゆるゆるとした緊張にあふれています。
スズメ、のお父さんがコーヒーもお茶も無いからと言って、二人で縁側でお湯を飲むシーンがあるんですが、私は、きっとこういうことかな、って思ってみてました。
コーヒーも、お茶も無いけど、お湯を飲む二人はとても幸せそうなのです。
そして、他の登場する、かなりあくの強い、けれど目立たない才能を持った人たちもみんなみんなお湯を飲んでも幸せそうな気がするのです。
わたしも、スパイになって密かに、かなり密かに小さな任務を遂行したいと思った次第です。スパイは、なったもん勝ちですから。きっと。

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