以前、お店のお客さんでかなりの変わり種、でとてもとても周りのことの見えないKさんのお話を書きましたが、この、鈍獣ことKさんが昼間、相変わらずの眠そうな顔でやってきました。(Kさん、は昼間の1時位からず~っと酒を飲み続けます。ちなみに店に来る前にはラーメン屋で瓶ビール5本飲んでから来ます。そして、鈍獣、という言葉がとても似合う、恐ろしくぼ~んやりとした顔で夜中の1時頃まで居続けるのです。)
「今日は商談に来ました。」
(商談・・・?)
「実は山路さんの絵を買おうと思って。」
「・・・・はぁ。」
(別に、商談ではなかろう。なんか商談って言うとちょっとワルな感じがするし。)
って事で、Kさんは私の絵を買ってくださる、と言うのです。
が、次の瞬間この商談はおじゃんになります。
「・・・あの、気を使って頂く必要は無いんですよ。それなりに値段が上がってしまうし。あと、額装していないものとかもあるんで、そういうのは額に入れたりすると、それだけでもけっこうな値段になってしまったりするし。」
「そんなの気にしないで下さい。今度作品を見せて下さいよ。その中から選びますから。額にも、入れて下さいね。額って、100円ショップで買うんですか?」
「・・・・・・。あの、ホントに無理させちゃうと悪いんで、いいです・・・・。」
ごめんなさい。実は、正直言うと私、生意気にもカチンと来てしまったんです。
でも、やっぱり大きな作品で、ちゃんとしたもの(まあ、所詮自分の価値観ですけど)は100円ショップでは額装できません。ポストカードとかならまた話しは変わりますが、こちらのKさん、
「ポストカードってなんですか?」
っておっしゃっていたので、なかなかそれも難しいかと。。。。
この深くて暗い溝はなかなか越えられないと思った次第です。でも、こういうことってけっこうたくさんあるのかな。。。ふぅ。。。
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